2010年02月22日

『バレンタインデー』


「ばれんたいんとは厄介なものだ 捨てるわけにもゆかぬし・・少しずつ食べるしかねぇな」



「Hey!小十郎!って・・・何だ?この包みは」
「政宗様・・・これはチョコレートでございます」
「What!?お前・・・こんなにもらったのか?」



(やっべぇ・・・小十郎がモテるとは知っていたが予想以上だぜ!こんだけもらってるんならチョコ1個渡したくらいじゃキュンキュンしねぇよな っつーか俺の渡したチョコが一番ちいせぇじゃねぇか!)



「政宗様?如何なされた?」
「いや・・・何でもねぇよ」
「・・・チョコを召し上がりたいのですか?」
「What!?バカにすんな!おめぇがもらったチョコなんかいらねぇよ!」
「政宗様のお菓子好きはよく存じておりますのでてっきり・・・」



「もういい!俺の渡したチョコが一番小さくて悪かったな!捨ててもいいぜ」
「政宗様っ!お待ち下され!」



「大きさを気にしておられたのか」
「・・・気にしちゃいねぇよ」
「小十郎は政宗様から頂いたチョコが一番嬉しかったです 大切すぎてなかなか食べられませぬ」
「・・・・・・・小十郎」
(小十郎をキュンキュンさせるどころか俺の方がキュンキュンしちまったじゃねぇか)



「お返しは政宗様が一番喜ぶものをご用意いたしまする」
「・・・うん」



ホワイトデー・・・果たして甘くなるか辛くなるか。