2010年03月14日

『ホワイトデー』


「バレンタインのお返し?」
「はい どちらかお好きな方をお選び下さい」



(でっけぇ箱は大したもんが入ってねぇんだよな 大きさで選ぶのはcoolじゃねぇし・・・・いや 待てよ!小十郎は俺をよくわかっているから素直にでっけぇ箱を選ぶ方がいいかもしれねぇ・・・迷うぜ)

「・・・両方じゃダメか?」
「ダメです」



「よし!ちっせぇ箱をもらうぜ」
「本当に宜しいのですか?」
「・・・・やっぱでっけぇ箱にする」



「開けてもいいか?」
「どうぞ」



「・・クッキー たったの1個?」
「残念ながら大きい箱はハズレだったようですな」
「・・・く、悔しくなんかねぇぞ!」
「クッキーを割ってみて下さい」



「紙が入ってる!お?何か書いてあるぞ・・『お慕い申し上げております』」
「この箱には小十郎の気持ちが詰まっていたのです 本当のお楽しみはこれからでございます」



「粋な事をしてくれるじゃねぇか!小十郎」



「ところでちっせぇ箱には何が入っていたんだ?」
「あちらも中身は同じです 政宗様はやはり大きい箱を選びましたな」
「予想通りの反応で悪かったな!で?本当のお楽しみはどこだ?」
「暫しお待ち下され」



(小十郎のことだから俺好みの甘いお菓子を用意してくれてんだろうな♪)



















「お待たせいたしました 今日は御存分に小十郎をお好きになさって下せぇ」



「・・・・・え?・・・・あ・・・・うん・・・」



途中まで良い感じだったのに・・小十郎、惜しい