2010年06月05日

『蛍のように』


「小十郎 いいもん見せてやるからついてきな!」
「今からですか?」
「おう!」



「ほう・・・蛍ですか」
「綺麗だろ?ここら辺はけっこういるんだぜ」



「ところで小十郎 蛍は何のために光るんだ?」
「子孫を残すためです
 オスは光を放ちメスに自分の存在を知らせメスも愛の信号をオスへ送ります
 波長が合うと強く発光してオスを呼びつけ交尾をするのです」
「俺も今朝からずっと愛のsignalを送り続けてるんだけどよ なかなか交尾に至らねぇな」
「蛍の寿命は一年ほどです 短い一生の間に子孫を残そうと必死なのです」
「チッ!スルーかよ」



「人生は長ぇから焦って愛し合わなくてもいいと言いてぇのか?人の寿命だってわからねぇだろ!」
「・・・政宗様」



「悪ぃ 熱くなっちまって・・ がっつくのはcoolじゃねぇな」
「・・・貴方様が大切です」
「わかってる」
「全力で御身をお守り致します」
「自分の身もしっかり守れよ」
「はい」



「じゃ・・帰って交尾でもするか」
「・・・思いっきりがっついてるじゃねぇですか」



がっついてこそぷち政宗。