2010年07月16日
『嫉妬』
「良い色になってきたな 明日収穫できるだろう」
「こっちはまだまだ大きくなりそうだ」
(小十郎のやつ・・・嬉しそうに野菜撫でやがって)
「政宗様・・・政宗様!・・・政宗様ッ!!」
「・・・・・・」
「何故返事をなさって下さらないのですか」
「・・・政宗様?」
『俺は今日から野菜になる!だからもう喋らねぇ』
「・・・何故野菜に拘られるのか」
『毎日野菜ばかり撫でやがって』
「・・・妬いてらっしゃるので?」
『NO!!』
「筆談は疲れますぞ」
「政宗様・・拗ねないで下せぇ」
「・・・・・・」
「おおっ!これは美味そうな野菜だ!だがまだまだ育ちそうだ 今日は収穫せずに帰るか」
「!!」
「い・・・今が食べ頃だぜ!!」
「おや?野菜が喋ったような・・」
「・・・やっぱ野菜はやめる!つまんねぇし」
「では 野菜のように毎日撫でて差し上げまする それで宜しいですな?」
「OK!存分に撫でろ」
「尻じゃなくて頭です!頭ッ!!」
終