2010年07月25日

『駿河旅』


「小十郎 駿河へ行かねぇか?」
「何故駿河へ?」
「実物大ガンダムが見られるんだとよ」
「何ですと?それは行かねばなりますまい!」
「早速準備だ!」
「承知!」



「兜をガンダム仕様にしたぜ!COOLだろ?」
「さすがは政宗様!違和感がございませぬな」
「お前はどうする?」



「小十郎はジオン派でございます」
「やるじゃねぇか小十郎 お前も似合ってるぜ!」



「奥州筆頭伊達政宗!推して参る!」」



「今日は暑いな ここでアイスクリーム食って行こうぜ」
「虫歯になりまするぞ」



「アイスで腹も膨れたし・・これに乗って行こうぜ」
「政宗様・・・これは馬ではなく牛です」
「途中で乳も飲めるからいいじゃねぇか」
「会場に着く頃には日が暮れてしまいますぞ」
「お!アイスクリーム屋の隣でプラモデル展をやってるらしいぜ」
「では参りましょう」



「これは彦根城ですな」
「このサイズだと俺たちには少し小せぇな」



「なぁ・・大阪城ぶっ壊してもいいか?」
「お気持ちはお察し致しまするが・・なりませぬ」
「安土城は?」
「なりませぬ!!」



「小十郎・・さっきから係員がチラチラこっち見てるぜ」
「記念撮影は禁止でしょうか?」
「ン?この係員、BASARAファンだってよ!俺のファンじゃねぇか?」
「・・・本命は猿飛だそうです」
「チッ!」



「おっ!これでガンダムを見に行くのもいいな」
「・・・小十郎は先ほどの牛で宜しいかと・・・」
「さっきと言ってることが違うじゃねぇか」



「着きましたな!」
「小十郎・・俺たち他のヤツらから見られてるぜ」
「気のせいでしょう それより政宗様 アンテナが傾いておりまするぞ」
「人ごみに揉まれたからな」
「小十郎が直して差し上げまする」
「サンキュー♪・・・おっ!見ろよ小十郎!お前と同じジオン派のヤツがいるぜ」



「・・・通常の三倍は暑そうですな」
「俺たちだってかなり暑そうだろ」
「それもそうですな」
「それよりお前・・目立ち度ではアイツに負けてるぜ」



「・・・では・・これで如何ですかな?」
「・・・ってお前!ライフル持参かよ!」
「ザクバズーカもございます♪」



「ガンダムお触りOKらしいぜ」
「・・・何故小声に?」



「小十郎!ガンダムカフェでジュース飲もうぜ」
「政宗様 『ジャブローコーヒー』しかございませぬぞ」
「WHAT?ジュース無ぇのか?」
「ガンダムの客層は大半が大人でございますゆえ・・」
「仕方ねぇ ミュージアムで涼むか」



「小十郎!ガンプラ買おうぜ!」
「天下統一を果たして下さいましたらご存分に」
「・・・教育ママみてぇな事言うんじゃねぇよ」



「見ろ小十郎!俺と真田がモデルのガンプラだ!」
「さすがバンダイは目の付け所が違いまするな!」



「夜のガンダムもCOOLだぜ」
「来た甲斐がありましたな」



「でもよ・・・俺はやっぱコレだろ!」
「はい!やはりそちらが一番お似合いでございまする」




ぷちぷちの駿河旅、楽しんでいただけましたでしょうか?
ガンダムに興味のない方には申し訳なかったです。