2010年08月10日

『真夏の蜃気楼』


「片倉殿ーッ!」
「真田 今日は裸じゃねぇのか?」
「あのような破廉恥な姿で人前に出るわけにはゆきませぬゆえ」
「それもそうだな」
「ご覧下され!テーラーぷちぷちで仕立ててもらったでござる」



「チッ!よく似合ってるじゃねぇか」
「今・・・舌打ちされたでござるか?」
「いいや」
「・・・・・」



「真田 政宗様に会いに来たんじゃねぇのか?」
「そ・・そうでござった」
「政宗様は奥の間にいらっしゃる ついて来な」
「かたじけない」










「政宗様 真田が来ております 開けますぞ?」
「おう 入れ」



政:「Hey!真田幸村」



バッ!!
小:「お前は何も見なかった!見えたような気がしただけだ!いいな?」
幸:「え?いや・・・しかし・・・」



政:「真田幸村!今日は洒落た格好してるじゃねぇか」
幸:「え・・・あ・・・」
小:「気にするな真田!幻聴だ!幻覚だ!真夏の蜃気楼だ!」




破廉恥な姿で人前に出る事を何とも思わない君主を隠すのも小十郎の仕事。