2010年09月10日

『Sorry2』


「小十郎は細かすぎるぜ!」
「政宗様が緩すぎるのです」
「あれもダメ!これもダメ!いい加減ウンザリだ!」
「小十郎は貴方様の御身を思って・・」
「またそれか!聞き飽きたぜ!」
「政宗様・・・・」



「小十郎はお傍に居ない方が宜しいようですな」
「誰もそんな事は言ってねぇだろ!」
「・・暫くお暇を頂きます」
「勝手にしろ!!」



「あいつ本当に出ていっちまったのか?まさかな・・きっと何処かに隠れているに違いねぇ」



「小十郎?・・・居ねぇな」



「なぁ!小十郎を見なかったか?」
「右目の兄さんなら道ですれ違ったぜ」
「・・・・道で?」
「何か背負ってたなぁ 実家に帰らせて頂きます!ってヤツか?」
「・・・・・・・・」
(あれ?冗談のつもりだったんだがな)



「小十郎・・・畑にも居ねぇな」



「何処いっちまったんだよ・・」
















「遅くなっちまった」



「小十郎 本当に帰っちまったのか?」
(・・・政宗様?)



「遅くなりまして申し訳ございませぬ」
「小十郎!」
「ご心配をおかけしてしまったようですな」
「別に・・・心配なんざしてねぇよ」
「そうですか?畑まで探しに行かれたのでは?」
「・・・・・・」



「髪に木の葉がついておりまする」
「Thanks・・・・・・・Sorry」
「小十郎も小言が多過ぎました」
「これで仲直りだな」
「はい  政宗様のお好きな栗を拾って参りましたぞ」
(俺の好物の栗を拾いに行っていたのか!不覚にもキュンとしちまったぜ)