2010年09月13日

『お月見パーリィ』


「小十郎!月見パーリィしようぜ!」
「月見でございますか・・団子を供え月を愛でるのも風流で宜しいですな」



「団子が食べられるのでござるかッ?」
「真田幸村・・そんなに団子が食いてぇのか?」
「団子は大好物でござる!」
「今夜 月見パーリィを開くぜ」




「片倉殿 某が参っても宜しいのでござろうか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夜に来な」



「某 片倉殿に嫌われているでござる」
「そうか?気のせいだろ」
「片倉殿は某が政宗殿と親しくするのが面白くないのでござろう」
「小十郎はそんな器の小せぇ男じゃねぇよ 厳しいところもあるが心の広い男だぜ
 剣の腕も半端じゃねぇし野菜作りから料理まで何でもこなす 細かい気配りのできる男だ
 小言が多いのがキズだがな」
「そうでござるな 片倉殿は立派な武人でござる!」



その夜

「政宗殿!団子は何処でござるか?!」
「お前の頭の中は団子しかねぇのな 月も愛でろよ」
「ところで・・片倉殿は?」
「団子持ってそのうち現れるだろ」




















「お待たせ致しました」
「おう 待ちくたび・・・・」



「月と言えばうさぎですからな 餅つきの準備も整っておりまする」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・如何なされた?」
「耳・・・作ったのか?」
「はい 尻尾もございます」



「政宗様のうさ耳もご用意してございまするぞ」
「・・・・う・・・うん」



ねこ耳で味をしめたらしい。