2012年08月03日

『ぷち宗の夏休み』


政「小十郎!捕まえた蝉、全部逃がしてやろうぜ!」
小「なんとお優しい…」
政「短い一生をカゴの中で過ごすなんてかわいそうだからな。」



政「汗かいちまった…水風呂に入ってサッパリしてぇな…」



小「では、ご用意致します。」



政「気持ちいいぜー!お前も入れよ。」
小「いえ、ケーキを作らねばなりませぬゆえ…」
政「そっか…俺の誕生日ケーキか。」
小「はい。作り終えたらこちらへ戻って参ります。」
政「OK!」



政(…ケーキも嬉しいけどよ…もっと一緒に過ごしてぇな…)



政(独りで水浴びしてもつまんねぇ…)



政(小十郎…まだかな?)



政(…まだかな?)



しゅこー…しゅこー…しゅこー…
政「…ん?何だ?この音…」



政「ま…松永!!こんなところで何をしていやがる!」



松「見てわからないかね?シュノーケルだよ」
政「シュノーケルはわかる!俺の水風呂にナチュラルに入り込むんじゃねぇ!!」
松「どうでもいいがね…卿の右足が当たっているのだよ。少しずらしてくれたまえ」
政「アンタがこんな狭いところに入り込むからだろ!わざとじゃねぇ!」



松「ところで…竜の右目はいないのかね?」
政「俺の誕生日ケーキを作ってる最中だ。」
松「ほう…卿の誕生日か。私も卿に何か贈るとしよう…」
政「いらねぇ!それより近すぎる!離れろ松永!」



バシャーン!! ゴポゴポゴポゴポ…・・

小「政宗様、ケーキが完成致しました。」
政「お…おう。」
小「水浴びの前に…少々お時間を頂けますか?」
政「構わねぇよ。」
小「風呂に入り込んだ虫を始末致します。」




























小「政宗様。水浴びのついでに髪を洗いましょう。」
政「Thanks!」
松「どれ…私も卿の身体を洗ってやろう。」
小「底に沈みてぇようだな松永ァ!」



誕生日っぽい内容ではありませんが、夏休みを満喫するぷち宗を楽しんで頂けたでしょうか?
まちゅなが先生は今日も通常運転です。